「沖縄のおからコッティが、思い出した“黒糖”の味」

こんにちは。今日は少し、甘い話を。

先日、近所の自然食品店で見つけたおやつ。
「沖縄島とうふのおからコッティ 黒糖風味」。

「……おからコッティ？」と思わず口に出してしまった。
どうやら「ビスコッティ×おから」らしい。

なんとなく惹かれて買って帰り、
お茶を淹れて一口食べてみたら、思いがけず心がふわっとした。

🏝 ただの黒糖じゃない、“沖縄の味”

黒糖の甘さは、尖ってない。
懐かしくて、じんわりと温かくて、
どこか「食べていいんだよ」と言われているような安心感がある。

その味に、ちょっと記憶が引っ張られた。

思い出したのは、大学の卒業旅行で訪れた沖縄。
行き当たりばったりで入った民宿の朝ごはんに出てきた、
あの島豆腐と、黒糖入りの手作りお菓子。

あのときの自分は、いろんなことに迷っていたけど、
おばあが淹れてくれたさんぴん茶の香りと、
「食べて行きなさいね〜」の声に、なんだか救われた気がした。

🍪 素朴な甘さが、今の自分にちょうどいい

おからコッティは、見た目は地味だけど噛みごたえがある。
食物繊維も豊富で、罪悪感も少なめ。

ガリッと噛んで、黒糖の甘みがじんわり広がって、
なんだか「やさしくされてる」気がした。

こういう、見た目に派手じゃないけど、静かに沁みるおやつって、
40歳になった今の自分にとって、すごくちょうどいいのかもしれない。

☕ これも“料理の入り口”でいいと思う

料理って、キッチンに立つことだけじゃなくて、
「何を食べようか」って考えるところからもう始まってる。

こういうおやつを選ぶのも、
自分の食べ方を見直すひとつのきっかけになる。

「ちゃんと甘い。でも、ちゃんと身体にもやさしい」
そんな食べものに惹かれるようになった自分を、
ちょっとだけ好きになれた気がする。

島とうふのおからコッティ。
誰かにすすめたいほどのインパクトはないかもしれない。
でも、自分の中では「また買おう」と思えるくらい、
ちょうどいいおやつだった。