「糖質、摂りすぎてない?」を考える習慣のススメ
🧠そもそも「3大栄養素」って何?
3大栄養素とは、私たちが日々の食事からエネルギーを得るために欠かせない**「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」**のこと。
栄養素 | 主な働き | 代表的な食品 |
---|---|---|
炭水化物 | エネルギー源 | ごはん、パン、麺、果物、砂糖 |
たんぱく質 | 筋肉・臓器・酵素の材料 | 肉、魚、卵、大豆、乳製品 |
脂質 | 細胞膜・ホルモン・エネルギー源 | 油、ナッツ、魚の脂、バター |
この中でも、炭水化物=糖質+食物繊維を含むため、「糖質」だけが悪者ではありません。

🍞炭水化物と糖質の違いを整理しよう
- 炭水化物 = 「糖質」+「食物繊維」
- 糖質 = 炭水化物から食物繊維を除いた“吸収される糖分”
つまり、炭水化物を摂る=すべて糖質を摂る、ではないということ。
玄米や野菜のように食物繊維が豊富な炭水化物は、血糖値の上昇をゆるやかにする効果もあります。
⚠ なぜ「糖質の摂りすぎ」が問題なの?
- 血糖値が急上昇し、インスリンの過剰分泌 → 太りやすくなる
- 消化・吸収が早すぎて、すぐに空腹を感じる → 間食が増える
- エネルギーに変換されなかった糖質は、中性脂肪として蓄積される
- 長期的には糖尿病や代謝性疾患のリスクも上昇
特に「白い炭水化物(白米・白パン・砂糖)」を中心とした食事は、これらの悪循環を引き起こしやすいのです。

✅ 糖質を摂りすぎないための5つの工夫
① 「主食の質」を変える
- 白米 → 玄米・雑穀米・もち麦に
- 食パン → 全粒粉パン・ライ麦パンに
- 麺類 → 蕎麦・糖質オフ麺・寒天麺などへ
▶ 精製度の低い炭水化物は、血糖値上昇がゆるやかで、食物繊維も豊富!

② 「1食の主食量を見直す」
- ごはん1膳(150g)を120gにするだけでも、糖質は約13gカット
- パスタは乾麺100g→80g+野菜ソース多めで満足感UP
▶ 少し減らしても、たんぱく質や野菜を増やせばバランス良く満足感もキープできます。
③ 「野菜・たんぱく質から食べる順番」を意識
- 食べる順番を「野菜 → 肉・魚 → 主食」にするだけで、血糖値の上昇が緩やかに
- サラダや味噌汁から始めてみましょう
▶ 食物繊維・たんぱく質が“糖の吸収スピード”を抑えます。

④ 「ジュース・お菓子・甘い飲み物」を習慣にしない
- 甘い飲料1本(500ml)に含まれる糖質は約50g=角砂糖12個分
- 毎日1本飲んでいる人は、それだけで1日分の糖質量オーバーに…
▶ 水・お茶・ブラックコーヒー・無糖炭酸などを基本にして、「糖質の見えない摂取」を防ぎましょう。

⑤ 「間食・夜食は“たんぱく質寄り”に」
- おにぎりやパンよりも:ゆで卵・ナッツ・無糖ヨーグルト・チーズ・豆腐など
▶ 夜に糖質を取ると、使いきれず脂肪に変わりやすい。寝る前3時間は炭水化物を避けるのが理想です。

🍽 じゃあ、どれくらいの糖質量が適正なの?
健康な成人であれば、1日あたりの糖質量はおよそ250~300gが目安(体重や活動量により変動)。
ごはん(150g)で約55g、食パン1枚で約27g、バナナ1本で約20g程度。
▶ 「1食あたりの糖質を50~60g以内」に抑えることで、バランスの良い血糖コントロールが可能です。
🔄糖質カットしすぎもNG!
糖質を極端に減らしすぎると…
- 集中力が落ちる
- 疲れやすくなる
- たんぱく質がエネルギーに使われてしまい、筋肉が減る
- 便秘になる(食物繊維も減るため)
→ **“適量を選び、質を高める”**が基本。完全カットではなく、付き合い方を変えることが大事です。
📝まとめ:「炭水化物=敵」ではない、“コントロールする力”が健康を作る
- 3大栄養素のバランスは「炭水化物:たんぱく質:脂質=5:2:3」程度が目安
- ごはんやパンは「ちょっと減らして」「少し工夫」で摂りすぎを防げる
- 野菜・たんぱく質・水分と一緒に食べることで、糖の吸収を緩やかにできる
食事を“量”ではなく“構成”で考える習慣が、将来の自分の体を守ります。
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