水分・果物・汗対策で体が喜ぶ、夏の食事術
毎年やってくる、暑さと湿気と汗の季節。
「とにかく食欲がない」「冷たいものしか喉を通らない」「汗をかきすぎてしんどい」──そんな“夏の不調”に悩んでいませんか?
実は、夏バテの原因の多くは「水分不足と栄養の偏り」から来ています。
暑くて食べたくないときほど、体に負担をかけない水分と食べ物の選び方が重要です。
この記事では、夏に取るべき水分・果物・汗を引かせる食材、そして食欲がないときにこそ食べたいメニューをご紹介します。

🥤まず大前提!「水分補給」は“飲み方”が大事
夏は汗で体内の水分とミネラルがどんどん奪われます。
けれど、「水をがぶ飲みすればいい」わけではありません。
💡夏の水分補給のポイント
- こまめに少量ずつ(1回100〜150ml)
→ 一気飲みは吸収されにくく、逆に冷えの原因にも - 体温より少し低い温度が◎(10〜15℃)
→ 冷たすぎる水は胃腸を弱らせる - 塩分やミネラルも一緒に
→ 汗にはナトリウム・カリウムも含まれるため、水だけでは不十分 - 寝起き・入浴前後・運動後・就寝前は必ず水分を
→ 脱水のリスクが高い時間帯
🔸おすすめの水分補給ドリンク:
- 白湯+少しの塩
- 自家製はちみつレモン水
- 麦茶(ノンカフェイン・ミネラル豊富)
- 経口補水液(体調が悪い時)

🍉夏におすすめの果物=“水分+ミネラル+ビタミン”のかたまり
食事が進まない時、頼りになるのが果物。
水分補給だけでなく、カリウム・ビタミン・クエン酸などが手軽に摂れるのが魅力です。
✅ 夏におすすめの果物とその効果
果物 | 含まれる栄養素 | 効果 |
---|---|---|
スイカ | 水分・カリウム・シトルリン | 利尿作用・むくみ解消・血流促進 |
メロン | ビタミンC・カリウム・葉酸 | 疲労回復・肌の保湿・夏風邪予防 |
キウイ | ビタミンC・食物繊維 | 免疫力強化・便秘改善 |
パイナップル | ブロメライン(酵素)・クエン酸 | 消化促進・疲労回復 |
桃 | ナイアシン・カリウム・食物繊維 | 整腸作用・美肌効果 |

🌞豆知識:スイカに塩をかける理由
甘さを引き立てるだけでなく、塩分を同時に摂れる熱中症対策の知恵でもあります。
🍽 食欲がない日にも食べられる「体にやさしいごはん」
夏バテ時は、冷たいものばかり食べて胃腸が弱る→余計に食べたくなくなる…という悪循環に。
そこでおすすめなのが、“火を使わない/のどごしが良い/栄養はちゃんとある”一皿です。
🔸おすすめ簡単メニュー
- 冷やし豆腐+すりおろしきゅうり+めんつゆ+ごま油
→ タンパク質・水分・ミネラルが一度に。薬味で体温調整も。 - 冷やし雑炊(お粥)+梅干し or 鶏そぼろ
→ 消化が良く、塩分補給・胃にやさしい - そうめん+トマト+おくら+ツナの“夏野菜つけだれ”
→ 炭水化物だけになりがちなそうめんを、野菜とタンパク質でカバー - キムチ納豆+ごはん(または冷やしうどん)
→ 発酵食品×たんぱく質の最強コンビ
🧊汗を“引かせる”食べ物とは?
汗をかくのは大切ですが、汗をかきすぎると脱水・ミネラル不足・冷えの原因にもなります。
特に、**体の中から熱を冷ます食材=“陰性食材”**をうまく取り入れるのがポイント。
✅ 体の熱を冷ます・汗を引かせる食材例
- きゅうり:体を冷やす代表格。利尿作用もあり。
- なす:体の余分な熱を下げる作用
- ゴーヤ:苦味成分モモルデシンが体をクールダウン
- トマト:リコピンで抗酸化+体内温度を下げる
- はと麦茶・麦茶:陰性の飲み物。体内の熱を排出
👉 冷たい料理でなくても、「熱は取るけど胃腸は冷やしすぎない」食べ方が理想。
🧂夏バテ&汗対策には「塩」も必要!
水だけでは血中のナトリウムが薄まり、体がだるくなる“水中毒”状態になることも。
適度な塩分(ナトリウム)とカリウムのバランスが非常に大事です。
🌟おすすめ塩分の摂り方
- 梅干し(1日1粒が目安)
- 味噌汁(具だくさんなら立派な食事)
- 塩麹や塩昆布を少量ごはんに添えて
- 自家製塩レモンドリンク(塩+はちみつ+レモン果汁+水)

✍️ まとめ:夏バテは“食べない”から起こる
夏の不調のほとんどは、「水分・栄養・塩分」の不足が原因。
食欲がないから…と抜いてしまうと、さらにエネルギーが枯渇し、体がしんどくなる悪循環に。
“少しでも食べる・飲む”ことが、夏を乗り切る最善の方法です。
冷たすぎず、胃腸にやさしく、そして体の熱をほどよく冷ましてくれる食材を選んで、
今年の夏は、“ばてないカラダ”を目指してみませんか?
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