
夏が近づくと、冷蔵庫の“梅干しゾーン”を整えたくなる。
真っ赤な小粒、はちみつ風味、大粒でしょっぱい昔ながらのやつ。
どれが一番好きかと聞かれたら、答えは出ない。
でも、ひとつだけ言えるのは──**「夏に梅干しがあると安心する」**ということ。
☀️ 暑さで食欲が落ちたとき、思い出す味
気温が30℃を超えるようになると、
なんとなく朝から体が重たい。
冷たい麦茶をがぶ飲みして、うっかり食事を抜きたくなるような日。
でも、そういうときに限って、
炊きたてごはんに梅干しをのせたおにぎりを食べると、不思議と元気が出る。
ごはんの温度と、梅干しの酸っぱさと、
口の中に広がるしょっぱさが、体にスイッチを入れてくれる感じ。
👵 祖母のつくった梅干しが、いちばんすっぱかった
思い出すのは、小学生の夏休み。
祖母の家に行くと、毎回出てきたのが、
ラップにくるまれた三角おにぎりと、あっついほうじ茶。
おにぎりの真ん中には、これでもかというくらい酸っぱい梅干しが入ってた。
最初は「すっぱい!」「からい!」と顔をしかめていたのに、
気づけば「もう一個食べていい?」と聞いていた。
きっとあれは、クエン酸とか塩分とか、
栄養学で説明できる“体が求める味”だったんだろう。
でもそれ以上に、
**「人に作ってもらったごはんの味」**って、それだけで沁みるものがある。
🍚 梅干しひと粒で、ちゃんとごはんが食べられる幸せ
最近は、スーパーに行けばいろんなタイプの梅干しが並んでいる。
減塩、はちみつ入り、カリカリ、種なし。
便利になった反面、
「昔ながらのすっぱいやつ」は少数派になってしまった気がする。
でも私はやっぱり、
夏の間だけは、あのすっぱい梅干しが食べたくなる。
食欲がない日も、
あれがひと粒あれば、ごはんを炊いてみようと思えるから不思議だ。
🍵 おわりに:この夏も、梅干しと一緒に乗り切りたい
夏バテ防止、塩分補給、クエン酸。
いろいろ理由をつけてはいるけれど、
たぶん私は、梅干しに「思い出」を求めているのかもしれない。
あの味をひと口食べるたび、
ひと夏の午後や、祖母のうしろ姿を、思い出す。
それだけで、またちゃんと食べて、ちゃんと生きていこうと思える。
梅干しって、すごい。
皆さんの“梅干しの思い出”も、あったらぜひ教えてください。
次回は、梅干しを使った夏バテ予防レシピも紹介してみようかなと思っています🍙
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